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第32回 人工知能学会全国大会 に参加しました

2018年7月4日

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はじめに

こんにちは!アナリティクスサービス本部 の多根です。

今年で32回目を迎える人工知能学会全国大会が2018年6月5日(火)~8日(金)の4日間、鹿児島市 城山ホテル鹿児島で開催され、ブレインパッドは企業スポンサーとしてサポートさせていただきました。全国大会には、日本全国の大学、研究機関、民間企業などから、過去最高の2500名以上が参加しました。

会場となった城山ホテル鹿児島は桜島を一望する城山の麓に位置しています。梅雨の雨が綿々と降り続く中、70年の歴史を持つ当ホテルは、風雅で落ち着いた佇まいで全国大会の参加者たちを迎えてくれました。

本ブログでは、企業ブースの出展の様子をはじめ、当社社員のパネルセッション登壇、ブレインパッドの若手データサイエンティストが選ぶ、気になるセッションをご紹介いたします!

脳の栄養を象徴する「飴」をモチーフにしたデザイン

ブレインパッドの人工知能活用事例

ブレインパッドは、プラチナスポンサーとしてブース出展いたしました。画像認識や需要予測など、人工知能の技術を活用したコンサルティングを得意とする当社は、これまでご支援してきた多くの事例を紹介いたしました。

また、ブレインパッドは創業以来10年以上に渡り、機械学習(深層学習を含む)や数理最適化モデルを活用したシステムを開発・運用してきた豊富な経験があります。その経験を元に当社が実践する、機械学習システム開発プロジェクトの進行および業務適用後の保守・運用について、ブースを訪れた参加者の方々にお話させていただきました。

ブレインパッドの展示ブースには多くの参加者が訪れた

ブースには多くの学生も訪れました。ブレインパッドでは現在、今夏のインターンプログラム(データサイエンティストコース、機械学習エンジニアコース)の参加者を募集しています。ブースでは、人工知能に関連する研究に携わる学生たちが、当社の人工知能の研究・開発などの取り組みやビジネスへの活用、また職場の雰囲気などの説明に、熱心に耳を傾けていました。

 2018 SUMMER INTERNSHIP

機械学習工学のパネルセッションに登壇

6月8日の最終日にはアナリティクスサービス本部の太田 満久が、パネルセッション「機械学習工学とは − 機械学習システムを創り上げるための工学的課題 −」で登壇いたしました。太田は機械学習工学研究会(MLSE)*1の発起人の一人であり、運営委員も務めています。

パネルセッションは和の雰囲気をあしらった会場「桜島」で行われた

セッションでは機械学習工学研究会について、「機械学習エンジニアたちが施行錯誤しながら開発・テスト・運用を行う機械学習システムの方法論を確立・体系化することが目的である」と、発足主旨が説明されました。太田は、自身のこれまでの経験から機械学習を使う際に起こりがちな課題を紹介したうえで、機械学習システムにおいても、従来のシステム開発に対するソフトウェア工学のような分野の発展が望まれると語りました。また、パネルセッションでは、機械学習システムを開発しても使われなくなってしまうという話題に対して「PoC*2の前の企画・設計に重点を置き、機械学習で何を実現するのかを利用者と一緒に考えていくことが大事だと思います」(太田)と、初期段階から介入して利用者と共にシステムを作り上げていく重要性について強調しました。

機械学習工学のパネルセッションにて(右端:ブレインパッド 太田満久)

 

若手データサイエンティストが選ぶ、気になるセッション!

今回の人工知能学会全国大会にはブレインパッドより8名が参加し、様々な研究発表や講演を聴講しました。全813ある発表の中から、当社の若手データサイエンティストが気になった選りすぐり話題をダイジェストでお届けします。※本編は Platinum Data Blog by BrainPadをご参照ください

2018年度人工知能学会全国大会参加レポート① ~さまざまな業界で応用されているAI~

本大会では、人工知能を様々な業界で応用した成果の発表が数多くありました。機械学習/深層学習のモデル構築が簡単になる一方で、人工知能の潜在能力を引き出すためには、課題解決を意識した設計が重要です。本記事では、目的に沿ったデータを集めるための課題を学んだ「プライバシに配慮した深度センサ式人流計測システムの試作と実装」をご紹介します。

(執筆者:アナリティクスサービス部 栗原)

 

2018年度人工知能学会全国大会参加レポート②~工業における機械学習の最近~

近年のデータ蓄積基盤の整備に伴い、工作機械やロボットなどさまざまな機器からリアルタイムにデータが取得・蓄積されてきています。異常検知や業務効率化・生産性向上など、工場の現場において機械学習の利活用が進んでいます。本記事では、深層学習を用いた異常検知の話題「深層生成モデルによる非正則化異常度を用いた工業製品の異常検知」と、プロセス時系列データの活用の話題「CADソフトの操作ログ分析による操作スキルの抽出」をご紹介します。

(執筆者:アナリティクスサービス部 茂木)

 

2018年度人工知能学会全国大会参加レポートその③〜技術的観点による論文ピックアップ〜

本大会の特徴として、深層学習の話題に加えて深層強化学習の応用に関する研究も増えてきていると感じました。また、機械学習系の国際学会とは異なり、応用事例は各種業界にとどまらずコミック工学や人狼知能の分野にまで及びます。本記事では、技術的な観点で気になった4つの発表をご紹介します。「スタイルの類似性を捉えた単語ベクトルの教師なし学習」、「確率分布を用いた画像テキストデータの埋め込みと検索」、「深層混合モデルによるクラスタリング」、「時系列データに対するdisentangleされた表現学習」

(執筆者:AI開発部 須藤)

 

2018年度人工知能学会全国大会参加レポート④ ~ これからの人工知能。これからの人工知能社会。~

本大会では、人工知能分野の著名な研究者たちが、人工知能の未来について講演しました。ディープラーニング技術が未解決問題をどこまで解決できるのか、ブラックボックス問題や脳を参考したアプローチで「意識」を人工知能で実現する技術の必要性、さらに汎用人工知能とベーシックインカムが普及する社会など、未来の人工知能社会が様々な切り口で語られました。本記事では、「人間の知能とディープラーニング」(松尾 豊 先生)、「人工知能と脳科学:人間にどこまで迫れるか」(甘利 俊一 先生)、「人工知能は未来の経済をどう変えるか?」(井上 智洋 先生)の講演をご紹介します。

(執筆者:アナリティクスサービス部 藤田)

さいごに

今年の人工知能学会全国大会では、当社より参加したメンバー全員が濃密な4日間を過ごしました。数多くの学生、研究者や企業から参加した方々と出会い、情報交換や議論をし、社内にいるだけでは得難い学びある日々でした。

ブレインパッドでは、本大会で得られた知見を社内の勉強会や研究・開発に活用し、ビジネスまたは社会における様々な課題を人工知能で解決していくために役立ててまいります。

2019年の全国大会は新潟県 朱鷺メッセで行われます。来年の参加レポートをお楽しみに!

 

梅雨の合間にかかった虹(鹿児島市天文台にて)

 

*1:2018年度より日本ソフトウェア科学会の公式研究会として発足

*2:Proof of Concept(本格施行する前に実現可能性を試すための検証)

 

 

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